【習い事でのお月謝のマナー】講師の立場からお話します

query_builder 2021/06/14
レッスン
手のひら

習い事でのお月謝のマナー】講師の立場からお話します



皆さんは、「お月謝の意味」についてご存じですか?


「お月謝の意味」を知ればおのずと、習い事で支払うお月謝にまつわる色んなマナーの大切さもわかるのではと思います。



・お月謝の意味       

・お月謝袋へのお金の入れ方 

・お月謝の渡し方      



   〈筆者〉美村多栄           

  華プロジェクト/大阪

  ダンスアート・エモーション主宰

キッズダンス、ジャズダンス、スタイルアップ講師

整形外科での患者のためのリハビリストレッチ指導の他、

芸能事務所、モデルスクール等の指導歴約35年




 《お月謝の意味》 


お月謝の意味とは…

「お金を払っているのだから教えてもらうのは当然」という気持ちや態度で支払うのではなく、


師匠が長年培った技術や技能を自分のために貴重な時間を割いて教えて下さる、

自分が向上するためにご指導頂く、

その事に対してお渡しする事なのです。



私の古くからの友人も、今まで色んな習い事をし、今はお月謝を頂く立場の仕事をするようになりました。

その友人が、これまでの生徒さんの態度から色々思うことがあったとの事で、この「お月謝の意味」について話していましたので、私もお月謝のマナーについて載せることにしました。



 《お月謝袋へのお金の入れ方》 

実は以前から、子供の生徒さん達が持って来るお月謝袋へのお金の入れ方について、思うことがありました。


ただ、私の生徒さんや生徒さんの親御さんの中には、私のブログを読んでいらっしゃる方もおられるので、私がその方々に注意をしているように取られはしないかと思い、なかなか書くことが出来ませんでした。


私が先生で偉いから敬意を払えと言っているのではありません。

でもやはり、知識として知っていてほしい、そしてそれをお子さん達にも語り繋いで頂きたいと思い、記事にしました。

月謝袋

私も子どもの頃、色んな習い事をしました。


母はいつも、お釣りのないよう新札を用意し、月謝袋に入れていました。
だから私もそれが当たり前だと思っていたので、我が子の習い事には同じようにしていました。

新札がない時は、出来るだけ綺麗なお札を選び、アイロンで伸ばしたことも‥


新札も古い札もお金に違いはありません。
でも新札を用意するのは、教えて頂く先生に対する敬意だと思っていました。


しかし、講師の立場から申し上げますと、毎月毎月、新札を用意するのは大変だと思いますので、「新札でなければいけない」とは思っていません。


ただ、最低限のマナーはあると思うので、クシャクシャの札は避けた方がいいとは思います。



《お月謝にまつわる驚いたケース》
お月謝を頂く仕事をするようになって何十年も経ちます。
それはそれは色んな生徒さんと出会いました。

ほとんどの方は、月初め又は前月末にお釣りの無いよう月謝を入れて下さいます。


しかし、中にはこんなケースもありました。


 その1 

ある親は、毎月一万円札を入れてお子さんに持たせていました。
お子さんはまだ小学生なので、お月謝より多いお釣りを家まで持って帰ることになります。

なので、「落とさないように、カバンの中にちゃんと入れてね。」と毎月声かけをしていました。


でも、お月謝を渡したあと次の月まで1ヶ月あるのに、どうしてその間にお釣りのないようお月謝袋に入れて用意する事ができないのでしょう?


もちろん、うっかりしてお月謝の事を忘れる事はあるでしょう。

そんな時は、お釣りをお願いすることになっても仕方がないとは思います。

こちらはいつも小銭とお札は新札でお釣りを渡すことが出来るよう、用意はしているので…


でもその方の場合、毎月1万円札でした。


 その2 

またある親は、一度だけですがお月謝全てが小銭だった事がありました。

 その3 
一番ビックリしたのは、グチャグチャのお札がさらに小さく折りたたまれ、月謝袋の底に引っ付いていたこと。

月謝袋を振ってもお金は出て来ず摘み出しましたが、その方は、かなりの頻度でグチャグチャに折りたたんでお札を入れていました。


お札を折りたたまずに入れることの出来る月謝袋に、どうしてわざわざ小さくしてまでお金を入れたのでしょう?
何か私に対する抗議の意味があったのでしょうか?


新札もグチャグチャのお金も、価値は同じです。
でも私は、先生に渡すお金でなくても、お金の扱いは大事にしたいと思っています。



 《お月謝の渡し方》 

今、この記事を読まれている方の中で、お子さんがお月謝袋を持って行く習い事をしている方は、お子さんにお月謝袋の渡し方を教えましたか?


私のスタジオで、子供が初めてお月謝袋を持ってきた時、正しい渡し方をしてくれたのは本当に少数です。


ほとんどの子供は、片手で「はい。」と渡してきます。

そのお月謝袋も、裏を向いていたり、文字が子供の方を向いていたり…


そんな時は、

「文字が先生の方を向くように両手で持って「お願いします。」と言って渡してくれる?」

ともう一度やり直してもらいます。


私のスタジオはダンスを教えるスタジオなのだから、ダンスだけきちんと教えればいいのかもしれません。


それに、どんな渡し方でも入っているお金には変わりはありません。


でも、月謝袋の渡し方を教えると、子供達は次回からきちんと教えた通りの方法で持ってきてくれるのです。


人に何かをお願いする時も同じだと思います。


例え後輩であったとしても、

「忙しいところ申し訳ないんだけど、これお願い出来る?」と言うのと、「これやって!」と言うのとでは、

どちらが快く引き受けようと思うでしょうか?


頼む方は例え悪気がなかったとしても…



たかが月謝袋かもしれませんが、渡し方1つにおいても気を配ることが出来れば、その他の事においても相手の事を考えた気配りや言動に繫がるのでは…


知っていて損はない。

そう思うのです。

礼

 《見習いたい礼儀作法》 

私のスタジオの朝の生徒さん方は、ほとんどの方が私より年上です。


レッスンでは、私が今まで学んできた知り得る限りの情報を皆さんにお伝えするのですが、人生の経験値においては、朝の生徒さん方の方が先輩。


なので、礼儀作法においても学びがいっぱいです。


月謝袋も、ほとんどの生徒さん方は両膝をついて月謝袋を置き、滑らすようにこちらへ押し、両手をついて「お願いします。」とおっしゃいます。


日本舞踊等もこのような作法だと思うのですが、それがとても美しいのです。


でも、年上の方が全てそのような渡し方をされる訳ではありません。



 《渡し方にまつわる驚いたケース》 

以前、キッズクラスの生徒さんの祖母がスタジオに入って来られた時、月謝袋の端をつまんで、

「先生、これ。」

と渡された事があったから…


だからと言って、大人の方に月謝袋の渡し方について注意はしません。


あまり気分のいい渡し方ではないと思ったので、

「私はこのような渡し方はしないでおこう。」

と、別の意味でいい学びになりました。



私も、礼儀作法について、この年になっても知らないこと、出来ていないことも沢山あると思います。


だからこそ、「こうするのか…」「素敵だな。」と思った言動はしっかり学んで、今までの言動を改めるようにしています。



注意をしてもらえるのは子供のうちだけ。


だからこそ、関わった子供達には、ダンスだけでなく、相手に対して気持ちの良い、綺麗な礼儀作法も伝えたいと思っています。



ただ、時代の波でしょうか、お月謝も振込みやカード払いが増えてきましたね。


私のスタジオにも、銀行から、カードで支払いができるよう機械を置かないかと提案がありました。


将来、現金を持ち歩く事のない時代になっていくかもしれません。


そして、お月謝袋を渡す時のやり取りから「敬意」について学ぶ事は、無くなってしまうのでしょうね。


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